EMPLOYMENT 採用

パートナー
柳原悠輝(65期)

柳原 悠輝

入所から現在までの主な業務を教えてください。

私は、2012年に入所し、2021年にパートナーになりました。アソシエイトのときには信託銀行への出向経験があり、また、これまでも各種規制法まわりの業務や不正調査、衆議院議員事務所のお手伝いなど色々なことをさせてもらいましたが、入所当初から業務の中軸となっていたのは、訴訟を中心とした紛争解決業務だと思います。未だ、老獪な訴訟戦略を披露できるほど熟達はしていませんが、一緒に紛争業務を担当してもらうアソシエイトや事務局をまとめる立場として、各チームが良いテンポで事件を解決に導けるよう日々奮闘しています。

柳原弁護士から見える「事務所の業務の特徴」を教えてください。

当事務所は金融法務において専門性を有する事務所ですが、ロースクール生や修習生の方からすると、「金融法務」のイメージはやや掴みにくいように思います。かくいう私も以前はそのひとりでした。

金融法務は、企業をクライアントとしている関係上、交通事故や離婚、相続などの危機に瀕している個人の方を助ける伝統的な弁護士業務とは大きく異なります。また、金融分野に固有の事情として、複雑に見える仕組みや法令の整理が必要とされるために距離を感じ、また、敬遠されてしまう方も少なくないように思います。

ただ、クライアントが金融を取り扱う企業であるからこそ、直面している課題を一緒に解決していくことで、その商品やサービスを通じて、広く社会に貢献できていることを実感できるのは、「当事務所ならでは」だと思います。特に、近年成長が著しい情報や技術を駆使した金融サービスの分野においては、非常に微力な貢献ではあるものの「社会を豊かにするお手伝い」ができたのでないかな、と思えるときがあるかも知れません。

上記の「事務所の業務の特徴」を踏まえ、どのような点にやりがいを感じていますか?

私の業務の中軸となっている訴訟に関して言えば、裁判官は、民法や民事訴訟法に関してはめっぽう強いですが、金融の実務や各種規制法について詳しくない方も一定数います。そのため、裁判官が馴染みのない部分を解きほぐし、民事法一般に共通する考え方に引き直すことで納得感を引き出したときには、訴訟と金融の双方を手掛ける弁護士としての達成感を感じます。

もちろん、金融法務の分野は多岐にわたるため、私ひとりでその全てを把握しているわけではありません。

しかしながら、当事務所には、パートナー、アソシエイトを問わずそれぞれの専門の分野を持った弁護士が多く所属しており、彼らや彼女らに対し、「わからない」ことを素直に開示し、「教えて」と気軽にお願いできる関係にあることは、当事務所の特徴であり、強みであるように思います。そしてまた、私が当事務所の一員として、自身の知識やノウハウを他のメンバーに共有し、それが課題の解決の一助となった場面では、金融法務を中心として幅広い分野を手掛ける「総合法律事務所」の一員としてのやりがいも感じています。

当事務所のありたい姿にも関連すると思いますが、どういう方と一緒に働きたいと思いますか?

自分や組織の将来のことを考える姿勢が身についていて、ポジティブな意見交換ができる方と一緒に働きたいです。多様な方が集まることでシナジーや変化が生じるので、必ずしも上記タイプの方ばかりを求めているわけではないのですが、ネガティブな面からも率直に意見を言いつつも、その点について前を向いて乗り越える胆力のある方がいると、とてもありがたいと思っています。このようなメンバーが集まることで、大小様々なイノベーションが重なり合って、個人や組織として、より多くの場面において「社会を豊かにするお手伝い」することができるのではないかと考えるためです。