品質管理
チームによる対応も弁護士業務の品質管理の一環です。
さらに、当事務所では、ISO9001の考え方やシステム設計の手法に即しつつ、PDCAではなく、pDCAPの考え方で品質管理をすることとしています。
最初のP(plan:計画)段階で議論を深めて完全な立案をするには、多大な労力と時間を要し、時機を失する可能性が高くなります。そこで、ある程度の思索と議論を重ねて要点を計画p(plan)した後は、D(do:実行)に移し、走りながらC(check)とA(act:見直し)を行ってP(計画)を磨く、という考え方に立っています。そして、このpDCAPは、サイクルではく、スパイラルとして動的かつ発展的に捉えて高次元化を目指します。
この点は、法律案件に対応する場合も同様で、チームがpで見通しと計画を立てた後は、具体的案件に対応しながら常に議論と見直しを行います。若手弁護士にとっては、これがOJTとして人材育成にも繋がります。
人材採用
当事務所では、少数精鋭で基本理念の価値観を共有しつつ、多様性(diversity)を確保するべく、弁護士及び事務局員の人材採用にも意を用いています。
客観的な資料に基づき、多くの人材を割いて面接を行うとともに、当事務所独自のノウハウも用いて、当事務所の価値観にあった少数精鋭の採用を行っています。
ただ、ご応募いただいた多くの方々とは、「ご縁がなかった」と考えるのではなく、ご応募いただいたのも一つのご縁と考えています。したがって、不採用となった方にも不快な想いをしていただかないように心掛けるとともに、ときには不採用とした方の次の就活支援に意を用いることもあります。
また、当事務所の経営資源のみでは不足する分野や技能及びマンパワーについて、中途採用によってこれを補い、多様性(diversity)と戦力の確保を図ることもあります。
人材育成
弁護士に関しては、次のような人材育成プログラムを実践しています。
【セミナー等】
①新人所内セミナーの受講→②所外セミナーの受講→③所内セミナーの講師→④社内研修の講師→⑤社外セミナーの講師→⑥司法研修所所付・教官・ロースクール等の教員
人に教えることは一番自分自身の勉強にもなり、弁護士は、自らも学び教え、常に上記のことを行って日々研鑽するものであり、その一生が勉強であると考え、実践しています。
【OJTサイクル】
以上に加え、業務の手法で述べたことを行い、不断にOJTによる研鑽を重ねます。
【経験】
①広い弁護士実務経験(新人時代から担当依頼者の連絡係になります。)→②半出向準備(出向先の専門分野の研修)→③半出向(出向先企業等の実務経験)→④専門化の深耕→⑤多様な実務経験(ジェネラリストへ)